カバならではの“ブルット・ナトゥーレ”

ラベントス・イ・ブランのGR・ブルッ

本日は、花落としの雨ですね。今年の花見はいかがでしたか?私は、家の小さな庭から目の前まで迫ってくるような空を塗りつぶした位の桜を眺めつつ、偶々開いていたカバを嗜みました。(本当にカバ好きなんです。すみません。)今日は、「カバ」についてもう少し潜入していきたいと思います。
カバには辛口から甘口まであるのは皆さんご存知でしょうか?カバは、フランスのシャンパン同様、本格的な瓶内2次醗酵によるもので(と言ってもピンときませんね。)、まず、ガラス瓶にワインを入れ、砂糖を添加して王冠の栓(以前はコルク栓でした。)をし、再醗酵が始まり炭酸ガスが発生。その泡を長い熟成(最低9ヶ月、長い所は4,5年)によって瓶内(ワイン内)に閉じ込め、その熟成にて発生した澱を凍らせ、栓を抜き、澱を取り除く。(デグエルと言います。)そこに、「門出のリキュール」と言われる甘み付けを行います。そして打栓。辛口から甘口の幅は、その甘み付けの割合によって決まります。そして出荷前の最終製品の残留含有糖濃度(どれだけ糖分が残っているか)の規定(表示)は7段階、

  • BRUT NATURE ブルット・ナトゥーレ 1グラム以下(1リットルあたり)
  • EXTRA BRUT  エクストラ・ブルット 6  〃       
  • BRUT       ブルット        15 〃
  • EXTRA SECO  エクストラ・セコ   12〜20〃
  • SECO       セコ          17〜35〃
  • SEMI SECO   セミセコ        33〜50〃
  • DULCE      ドゥルセ       50グラム以上

になっています。よく目にする「BRUTブルット」は辛口タイプになりますね。購入する時にはラベルの表示を見ると、このように味わいが判るようになっています。
さて、このカバは、20年前、上3つのいわゆる“辛口”タイプは全体の15%に過ぎなかったのが、今現在では、55%と大幅に伸びており、嗜好が大きく“辛口”タイプへ変わっているのが伺えます。その中でも、今最も注目されているのが「ブルット・ナトゥーレ」。葡萄本来の純粋な味わいが楽しめ、しかも食事にも合わせやすい。スペインでは定番だが、私達には未だ馴染みのない、この「ブルット・ナトゥーレ」をさらに探っていきましょうか!
とカバ好き!の私の心は癒されるのでした・・・。Hasta luego.