伝統と革新 マルケス・デ・リスカル

スペインワインと言えば・・・やっぱり「リオハ」ですかね。
先日、帝国ホテルにて行われたサッポロビール(株)主催 ”マルケス・デ・リスカル社” のセミナーの模様です。

マルケス・デ・リスカル」社は、創業150年の伝統あるワイナリーで、スペイン王室御用達のワインメーカーとして有名です。
1858年にワイナリー創設。この時にカベルネ・ソーヴィニヨンを植える。1862年ファーストヴィンテージ。DOCaリオハ(スペインで)で初めてボルドースタイルのワインを採用。1883年にワイナリーを拡大。1895年にボルドー博覧会にてフランスワイン以外として初の名誉賞受賞。1970年に白ワインを造るべく産地を探し始め、2年後の1972年にはDOルエダにて初めて辛口タイプの白ワインを生産。ゆくの1980年のルエダ原産地呼称誕生に繋がった。1986年バロン・デ・チレル誕生。2006年”Ciudad del Vino”(シティーオブワイン ホテル、ワインセラピー、レストランなどの施設)を世界的に著名な建築家 フランク・ゲリー氏のデザインのもと、リオハのワイナリー隣に建てる。150アニバーサリーのワインをリリース。


私が以前ワイナリーに行った時は、夜だったので、シティーオブワインは、闇の中で不気味な光を放っていた建物の印象が強い・・・。カテドラルと呼ぶ地下ワイン貯蔵庫には圧巻した記憶が。

テイスティングアイテムは、白3種類、赤2種類の計5種類。
白は、DOルエダのソーヴィニヨンブラン、ベルデホ、ベルデホ・リムーザンと飲み比べ。
ソーヴィニヨンブランは女性的でいてハーブ調のスッキリ感。ベルデホは、ソーヴィニヨンよりアロマは控え目だが茎っぽい緑のニュアンスが強く、男性的。リムーザンは色調やや濃く、バニラなどの甘い印象。オイリー。
お店でお客様にベルデホのワインをブラインドで出すと「ソーヴィニヨンブラン」という答えが多い。ニュアンスは似ているが、こう飲み比べると印象が違う事がハッキリする。

赤は、2001グランレセルバ、そして、謎の「スペシャルワイン」・・・の2種類。

謎のスペシャルワインは、1958年。エクセレント!!

状態の良さにビックリ。まさにドライイチジク。レンガ調でいて、なめし皮、モカ、葉巻、腐葉土、きのこ・・・複雑。ブルゴーニュに例えると、う〜ん・・・ルロワの66のポマール。かな。素晴らしいぃぃぃ〜。
リスカル社では5年に一度、眠っているワイン達をテイスティングをするそうです。
1860、1900、1914、1924、1936、1945、1958、1964年などなどだそう・・・。
ロバート・パーカー氏が1900年ものを試した時、同じ年のボルドーよりはるかに状態が良い事に驚いたそうです。

されど・・・リオハ マルケス・デ・リスカル社のワインに脱帽の日でした。