スペイン・アラゴンのカルトワイン!?


今回は、オーストラリア バロッサ・ヴァレーの幻の超カルトワイン「スリー・リヴァース」やスペイン フミージャの「エル・ニド」等を手掛けたシラーズの神様 クリス・リングランド氏が、ボデガス・ボルサオやホルヘ・オルドネス他とのジョイント・ベンチャーで造られた「アルト・モンカヨ」を試してみました。
ズバリ、ブドウ品種はガルナチャ。スペイン・アラゴン州の原産品種として知られていますが、一般的にはフランスのグルナッシュとしての呼び名のほうが有名ですね。

2008 Aquilon アキロン
70%フレンチオーク、30%アメリカンオーク 24カ月熟成
紫がかった濃いルビー色。やや閉じぎみだが、ミントやユーカリ、バニラ、チョコレートボンボン、シナモン、ルビーポートなど香りのバリエーションは豊富に感じられる。鼻をつくアルコール感。しっかりとした印象を持つ。
綺麗なタッチで、凝縮感のある果実味の後にドライで細やかなタンニンが口中に広がる。余韻は長く、アルコール感とリキュール様のフレーバーが漂う。
アルト・モンカヨのフラッグシップは、思っていたより割とスタイリッシュに感じられた。

2008 Alto Moncayo アルト・モンカヨ
60%フレンチオーク、40%アメリカンオーク 18カ月熟成
やや紫がかった黒みを帯びた深いルビー色。チェリーリキュール、モカ、シナモンやクローヴ、トーンの高いミントやユーカリ、ミネラルなど複雑な表情を見せている。
アタックが強く、濃縮果汁のような果実味とアルコール感。しなやかでドライなタンニン。余韻は長い。チョコレートを使った煮込み料理や牛ステーキのブルーチーズソースなどを合わせたい。
強さとエレガントさの2面性を持っていて、とても飲みごたえがある。

このエチケタ、どこかで見たような・・・我が店のバックバーのモザイク!どちらが本家なのか・・・。

そして、エントリー・レベル。
2008 Veraton ベラトン
40%フレンチオーク、60%アメリカンオーク 14カ月熟成
ややオレンジがかった輝きのある明るいルビー色。アルマニャックの様な甘さとアルコール感の第一印象。メープルシロップモカ、マラスキーノチェリー、シナモンやクローヴ、インク、ルビーポートなど凝縮感とやや複雑な印象。
なめらかな口当たり、ルキュール様の凝縮された果実、穏やかなタンニン、余韻はやや長く、ボリュームがありドライ感が強い。ハーブ・スパイスをふんだんに使った牛や羊肉のトマト煮込みや、くせの強いブルーチーズなどと楽しみたい。

とても重厚感のあるアルト・モンカヨ。
正直、ハード・ボイルド的ワインである。
私にはまだ早い・・・。


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